滞りなく,予定のプログラムを終了しました.ご参会の皆さまには感謝申し上げます.
気候変動対策として、産業革命以前の平均気温に対して 1.5℃以内の温度上昇に留めること世界的に認知される中で、日本は2050年にカーボンニュートラル(CN)を実現することを表明しました。先の1.5℃以内の温度上昇にするためには人為期限の累積CO2排出量は、2兆8000億トンとされており、既に2019年の時点で残り僅か4000億トンとなっています。既に、120以上の国と地域が「2050年カーボンニュートラル」の目標を掲げ、上記の長期目標の実現に向けた取り組みを進めています。この実現に欠かせない取り組みとしてDX(Digital Transformation)とGX(Green Transformation)があります。教育を含め社会全体がデジタル革命の恩恵を享受し、LCA的にも省エネルギー社会の実現が求められています。その根幹には、「エネルギーの安定供給」と「脱炭素社会への移行と経済成長の同時実現」に向けて、省エネルギーの徹底、再生可能エネルギー(再エネ)や原子力発電などのクリーンエネルギーの活用をはじめ、それらを進めていくための政策 が必要であり、それが2022年12月22日に示されたロードマップ「GX 実現に向けた基本方針」に示されています。今回は、資源エネルギー庁の廣田大輔氏に、「GX(グリーントランスフォーメーション)の実現に向けた日本の戦略と今後の展望」と題して講演いただきます。
また、GX を見据えた教育実践では、家庭の温室効果ガス削減目標が 66%と最も大きく、家庭科での実践は重要です。本学会での取組を強化するために、まず東京ガス株式会社リビング技術部都市生活研究所の三神彩子氏に講演を、そして実践事例の紹介を藤枝市立青島中学校の佐貫浩子先生に行っていただき、その後、教育展開に関する質疑応答を参加者とともに行いたいと思います。多くの方のご参加をお待ちしています。
参加申し込み
(2月28日申込を締切ました)。
日時
2024年3月2日(土)13:00~16:00
会場
オンライン(ZOOM会議)と科学未来館での対面の併用での開催
プログラム
講演・質疑応答(13:00-14:10)
「GX(グリーントランスフォーメーション)の実現に向けた日本の戦略と今後の展望 」
廣田大輔氏 経済産業省資源エネルギー庁長官官房調査広報室長
講演・実践事例紹介・質疑応答(14:20-16:00)
「家庭部門での温室効果ガス66%削減を目指して~家庭科分野における授業実践~」
ファシリテーター
菅原正則氏 宮城教育大学教育学部・教授
講演者
三神彩子氏 東京ガス株式会社リビング技術部都市生活研究所・所長
実践事例報告
佐貫浩子氏 藤枝市立青島中学校教諭